夜の祈祷会のあとに時間があったので、レイトショーで「ダ・ヴィンチ・コード」をみてきました。「これからダ・ヴィンチ・コードみにいくんですよ〜」と牧師先生にいうと「批判的にみてくださいね」とクギをさされましたが、ストーリーには棘らしい棘もなく、のんびり楽しめました。ミステリというよりは、ラドラムのようなお気楽アメリカ冒険小説の雰囲気でした。
でも、もしわたしがカトリック信徒なら、やはりちょっと怒ったかも。聖母その人を攻撃する内容ではなかったけれど、教会と聖母の間にくさびを打ち込むようなストーリーだったもんね。人の信仰をネタにするのは大人のやることじゃないっす。
映画の中ではいろんな神学論争が戦わされるんだけど、原始宗教の豊穣のシンボルとしての女性と、近代宗教であるキリスト教との対立の話はとても面白かった。
キリスト教が中東から西欧まで広がっていく間に、バアルやアシュトレトといった自然の神々はことごとく悪魔に名を変えて記録されることになるけれど、日本では政府、国家神道、仏教の圧力を耐えて、まだまだ多くの自然神が生きつづけているのは興味深いことです。
この映画で描かれる二つの派の争いに理解を示す日本人は少ないかもしれないけれど、自然神の流れをくむ聖母崇拝に共感を覚える人はけっこう多いかもしれないな、と思いました。
キリスト教をあつかった最近の映画でおもしろかったのは「エミリー・ローズ」でした。たんなるエクソシスト映画だと思って観にいったら、客観的事実と信仰との接点をあつかったすごくまじめな映画で驚きました。カール・セーガンの「コンタクト」と同じテーマですね。映画そのものも面白かったし、あれはほんとに掘り出し物でした。
あ、それから「ミリオンダラー・ベイビー」もめちゃめちゃよかったっす。単なる感動スポ根映画のつもりで観にいったら、罪の問題が徹底的に描きこまれていて、ほんとに感動しました。あれは泣けましたねぇ、ほんとに。誰かがネットのレビューの中で「パッション」よりもずっと聖書的だった、と書いていましたが、ほんとにそうでしたね〜 (^_^)